横須賀市民劇場プロジェクト
2009年 活動記録

2009年 活動報告

横須賀市を中心に居住・勤務・在学する未経験の一般市民の参加を広く求め、近代の高度なメソッドを駆使したワークショップの積み重ねにより、強靭な演技者の育成を目指し、その成果を踏まえて旗揚げ公演を企画し上演しました。

サミュエル・ベケットや別役実の劇世界を深く辛抱し、その作品群に造詣が深い芸術監督・羽賀義博は、旗揚げ公演の上演作品に別役実作 『はるなつあきふゆ』を選びました。

この作品は、1993年と民芸術フェスティバルの演劇部門で日本劇団協議会合同公園として木山事務所制作により上演され、『奇声の演劇観を拒絶して不条理劇の完成品と言っても良い作品』と高く評価されました。

稽古を重ねていくうち、多くの難関を越えて、作品に描かれた巧みな四季の構成の中で、あどけない唱歌のメロディに導かれた庶民生活の風景の中に、古き良き仲間達や、多くの未経験の新人達が溶け込み、仲間の瞳が輝き、稽古場ではその姿を躍動させていました。

演出・羽賀義博、舞台監督・今井恵、制作・吉本敏克の三輪車は、多数のスタッフ・サポーターに後押しされて着実に旗揚げ公演に向けてその軌道を前進しました。

2009年10月9日、10日の両日、横須賀市文化会館大ホールで上演した『はるなつあきふゆ』は、650名もの観客を集める事ができました。 16ヶ月間の制作期間、重点予算配分、協賛団体との連携、メンバー・サポーターの観客動員努力の成果です。

加えて特筆すべきは、新旧メンバーが互いに切磋琢磨しあったことと、芸術監督・羽賀義博の演劇観の本領が充分発揮され、その力量が見事に開花し、全ての観客の心と目を奪った事です。

熱いカーテンコールの成功と、「完成度の高い舞台成果だ」という賛辞がアンケートに寄せられました。

市民参加優先の「横須賀市民劇場プロジェクト」の組織・運営に関する協議をさらに深め、行政機関、報道機関、協賛企業団体へのアプローチ、外郭団体との連携強化、そして市民に歓迎される舞台づくりの模索を深め、独自のワークショップを組み立て、次年へと継続発展してゆきます。

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