旗揚げ公演
「はるなつあきふゆ」

お客様の感想

「はるなあつあきふゆ」って、劇団四季がやったらぴったりのネーミングじゃないですか。 byイタガキノブオ

男1を演じた榎本司郎さんが発行している漫画誌 『コミックFantasy』のHPに、連載されている漫画家のイタガキノブオさんから感想を頂きました。掲載許可を頂いたのでご紹介いたします。

横須賀まで観劇に行ってまいりました。別役実の戯曲ならば見て損はないだろうと思ってましたが、損するどころか、おおいに得をしたと断言しときましょう。

衣装、小道具、照明、美術はプロ級(警官の制服なんてよく作ったもの)。舞台構成というか、人物配置のバランスも上手で、たとえば爆弾が爆発しそうになるシーンでは、ちゃんとみんな八方に散ってたし(無意識にやればどこかにかたまってしまうはず)、そういうこと言い出したらキリがない。

お話は、これは実際に見てもらわないとピンとこないと思うのですが、かなり複雑な四つの組み合わせパズルのような構造をしていて、その四つがさらに組み合わさってひとつになり、全体をかたどってる。なのでセリフひとつ聞き逃すとパズルがちゃんと嵌めこまれないところがあって、難聴の身である僕としては「もっとわかりやすく発言してくれ」と思ってしまった。もっとも、さすがに榎本編集長の発声は見事なもので、語り部役になって大正解でしたけど。

不条理劇といっても、「ねじ式」みたいなシュールなやつではなく、ベケット流の不条理ともちがう気がする。これは、ここまで極端でなければ現実に起こり得る、意識のすれちがいの不条理。悲しみとおかしさをたたえた、人間関係的なダーク・ファンタジーでもあるので、みんな観に来れば良かったのにねえ。

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